八百屋の手伝いしてねぇで返礼祭いけよ!!って私も思ったけどこうだったんじゃね?て言う話。

前提として守沢千秋はヒーローだっていうことを忘れないでいただきたい。彼はあくまで先輩でありアイドルであり、そして何よりヒーローであることを大事にしているキャラクターだと思うのよね。で、その上で守沢千秋は(本人がどうかは不明だが(確か出てないはず))周りから見ても、高峯個人からしても高峯の事をよく構っていた。今までのストーリーの流れ的にもそう、家まで迎えにいったり、自由参加(だった記憶)なのにバスケ部の練習に迎えにいったりしていたわけだ。夢ノ咲学院は部活入部必須とはいえアイドル活動を重視しているのでこの辺りおそらく幽霊部員になってても問題なかったんじゃねぇかなと思ってます。
そして、彼自身はもともととても弱い人間だった。元は翠くんに似ているという事なので後ろ向きで、勇気を持てなかったりしてたんだろうね。妙な自己評価の低さは恐らくこの辺りが原因じゃないかなーと。そんで自分に似ているからついつい贔屓して助けたかったんじゃないかな、誰も助けてくれなかった自分を間接的に助けたかったのかもしれない、と予想するけどその辺りは割愛じゃ。


で、問題の八百屋を手伝いに行くシーン。彼はヒーローとして、この1年間構い倒し、高峯翠が一番世話になったと認識できる先輩として恐らく翠くんの元に行かなければと思った。だってあの状況下で立ち上がれていなかった仲間は高峯翠だけだったから(もちろん沢山悩んで悩んで悩みまくった上で立ち上がれていなかった)。南雲鉄虎と仙石忍(特に忍くんは恐ろしいほどしっかりしてた)はお互いで支えれている、ここは一先ず任せて大丈夫だと判断できる状況だった。
だから八百屋に行ったんだけどじゃあなんで深海先輩も行く必要があったんだよ!ってことになる。ここは私もなんで二人がかり?!どっちか片方でよかったんじゃねぇか?!って普通につっこんだけどこれ、奏汰くんは千秋の付き添いだって思ったら納得いきます。
なぜならあのシーン、千秋にとって恐らく「子供達」に一番知って欲しくない部分の一部を話したから。彼の兼ねてからの願いは「子供達にはキラキラしたものを見てそだって欲しい(詳細ヒーローショウ)」だったから。
あれは守沢千秋にとってサンタを信じている子供に、これからも信じ続けていて欲しいと思ってる子供にサンタはいないと突きつけるものだったんじゃないかな。ヒーローはいない、と言ってしまうような行為。いわば変身を解いちゃうわけだ。
これは多分強くなった千秋が弱かった頃を思い出してしまうくらい恐ろしいものだったと思うんですよ。でも、守沢千秋は高峯翠がこれから先、自分の力無しでも立てるようになってもらうためには必要だと思った。やらなくちゃいけないと判断した。だけれど一人では勇気は出ない。
ここで、誰を頼るかと言ったら今まで二人三脚でやり続けてきた、自分が一番信頼している相方、深海奏汰ただ一人ですよね。
しかも南雲鉄虎や仙石忍はステージに立たなきゃいけないしな!ここめっちゃ頑張れって応援してた。
そんな付き添ってもらわなきゃ真実を語れないなんてそんなかっこ悪い守沢千秋見たくなかったよ!って思うかもしれないけど彼は見せないとダメだったんだよ。自分は本当は聖人じゃないし、ヒーローじゃない。弱いところもあるただの人間だってことを高峯翠に見せなきゃいけなかった。
そして、高峯に南雲鉄虎と仙石忍に支えてもらうこともあるだろうけど支えてやれる力があるんだってことを示したかったのではないかなぁ。
だって、1年間高峯翠を助け続けた守沢千秋も誰かに助けてもらっていたっていう現実はきっと高峯くんにとって救いになっただろうから。誰かが誰かを助けて、助けられた誰かはまた誰かを助ける。高峯翠は望んで入ったわけじゃなかったけど、夢も何もなくて引け目しかなかったけど、隅っこで膝を抱えてうずくまっていないといけないと思ってたけど、誰かを助けているヒーローならそんなことしないでいいはずだから。

 

高峯はその助けの部分を恩返しという形でヒーローになったんじゃないかな。もちろん南雲鉄虎たちとも助け合うだろうけどな!!きっちりしたがりなのはみんな知ってるだろ!!!清算しきれねぇ恩をどうやって返しきるのか見ものだぜ!!!

 

 

っていう考えでした。ハチャメチャに乱文。